FOOD
ISHIGAKI Beef 南川牧場
肉汁がじゅわり。
石垣が誇るブランド・石垣牛
八重山諸島の玄関口、南ぬ島石垣空港から車で15分。さとうきび畑が広がる平地を進んでいくと見えてくるのが、石垣牛を肥育する「南川牧場」です。約7000坪の広大な敷地で130頭ほどの石垣牛を育成。繁殖用放牧スペースも備えており、肥育ゲージも通常より頭数を少なくすることで、体の大きな牛たちでもゆったりと過ごせる環境が整っています。
石垣牛の定義は、純粋な黒毛和種で去勢および雌牛かつ、八重山郡内で生後約20ヵ月以上肥育管理されていること。ここからさらに肉質によって2つに分かれ、A4ランク以上もしくはB4ランク以上なら特選、A3ランクもしくはB3ランクなら銘産に格付けされます。
その存在が全国に知られ、今や「観光の柱」と言えるほどに成長したきっかけは、2000年に行われた沖縄サミット。メインディッシュとして提供された際、各国首脳が絶賛したことで全国的な知名度を獲得しました。その味は、誰もが「一度食べると忘れられない」と唸る美味しさ。和牛というと、霜降りで脂たっぷりというイメージがあると思いますが、石垣牛は一般的なA5ランクの牛肉に比べて脂身がさっぱりとしており、なめらかな口溶けが特徴的。それでいて濃厚な甘味があり、噛むたびに口の中いっぱいに旨みが広がります。
最高の石垣牛に育てるために。
牛の気持ちを考えた肥育。
肥育方法として全国でも例を見ないのが、配合飼料の統一化です。石垣牛ブランドとして肉質を安定させるため、「JAおきなわ」が最適な配合飼料を作り、統一を図っています。基本的にはこの飼料を牛の成長に合わせて与えていくのですが、だからといってただ餌を与えて太らせれば良いというわけではありません。石垣牛の品質は「遺伝が6割 育て方4割」と言われており、上質な石垣牛に育てるためには日々の体調管理やストレス対策が必須。こまめなケアが肉質、味を左右します。
そのために、当牧場オーナーの當銘氏が大切にしているのが「牛の気持ちを考える」こと。牛は話せないからこそ、常に牛のことを考えた肥育を行っています。例えば、牛舎の片隅で孤立している牛がいれば気にかけて原因をさぐったり、暑さでバテていると感じる牛にはビタミンを与えたりと、我が子のようにケアを欠かしません。デリケートな牛たちはストレスに弱く体調を崩すこともあるため、変化を見逃さないよう牛と生活を共にしています。
安心・安全・美味。
3拍子揃った石垣牛を
『+ISHIGAKI』で。
まだまだ消費の多くは石垣島や沖縄本島が占めている石垣牛。日本に数多く存在するブランド牛の中でも、とくに希少な存在です。その理由のひとつが、元来、石垣島では黒毛和牛を子牛まで育てて県外へ出荷する「繁殖」が盛んだったことにあります。優れた肉質をもつ石垣生まれの牛たちは、日本各地のブランド牛になるべく引っ張りだこなうえ、繁殖の2倍も時間を要し、お金もコストもかかる「肥育」はあまり行われてきませんでした。必然的に石垣牛として育つ牛は少なくなり、全国への流通も限られてきたのです。
そのため、確実に石垣牛を食べるには石垣島に足を運ぶのが一番!しかし、前述したように同じ石垣牛でも少しずつ異なるうえ、数ある石垣牛のお店の中から決めるのは大変です。また、コロナ禍もあり、旅行もままならないという現実も。これらの悩みを全て解決できるのが、『+ISHIGAKI』での購入です。家にいながら、南川牧場で手塩にかけて育てられた旨みたっぷりの石垣牛を安心して購入することができます。まるで芸術品のように美しいサシと、口中に広がる豊かな肉の味わいをぜひ、その目と舌で確かめてください。
ファームディレクター 當銘 強 Tsuyoshi TOUME
20代前半、熊本県の肥育農家にて実践形式でブランド牛の肥育について勉強。牛の可愛さや肥育の奥深さに魅せられ、1ヶ月のつもりで行ったアルバイトは7年間にも及んだ。その後、地元である石垣島に戻り、父親がスタートさせた当牧場に合流し、後に継承。現在牧場は27年目を迎え、石垣牛の肥育歴は6年目。JAおきなわ担当者から「こんなに綺麗な牧場はなかなかない」と言われるほど清潔な牛舎に、牛たちへの愛情と責任感の強さを垣間見ることができる。
ISHIGAKI Beef
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